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00154

直接接地
 

 電源変圧器の中性点を直接に導体で接地するもので、187kV以上の超高圧と呼ばれる電圧系統では全てこの方式が採用されています。この方式では系統の中性点が常時確実に大地と接続されていることから、中性点の電位は常にほぼ一定で、1線地絡時の電位上昇は最小限に抑えられます。1線地絡時の健全相の電圧上昇が30%以下になる中性点接地方式を有効接地と呼ぶことがありますが、直接接地がこれに当たります。
 このため、系統内の機器、線路の絶縁低減の割合は大きく、その経済的な効果は莫大であり、全ての超高圧系統に採用される所以です。特に変圧器では段絶縁といって線路側端子から中性点にかけて絶縁の程度を低減させることができます。
 しかし、1線地絡時は地絡相の一相短絡になり、故障点には数万Aの地絡電流が流れ、通信線に発生する電磁誘導電圧が高くなり易くなります。また大電流が流れるため、地絡時の過渡安定度が他の方式より低下します。
 このため運用上の対策として系統内の変圧器群の一部を非接地とすることがあります。
 しかし、地絡電流が大きいことは鋭敏な保護継電器が適用可能であり、これにより数サイクル以内で確実に故障を遮断することで、誘導障害の継続時間を極度に短縮して実害を大きく低減しています。

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