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ishikawa_memo

石川東一郎は、やはり石川マンドリンの創始者で、石川捷二郎があとを継ぎ、現在は弟子の森篤さんという職人が中心になって引き続き石川マンドリンというブランドで製作を続けているそうです。
お手許の石川東一郎1967年作のマンドリンは、最上クラスではなく、手工品の低位の楽器です。
普及品は、ラベルにTOICHIRO ISHIKAWAという文字があり、日本語のサインは入っていません。このクラスは、1~2万円の価値です。
また、最上クラスは、裏板がローズウッドとカエデの笹の葉状の板をはぎ合わせて、白・黒・白・黒と順番に並んでいます。(目地が白ではなく、同じ面積の白・黒の縞模様です)。また、ネックの裏が無色の塗装となっており、材料はカエデで、トラ目が出ています。さらに、ヘッドがバイオリンのそれのように少し上に曲がったように装飾されています。このタイプは非常に珍しく滅多に見ることはありません。
お手許の楽器は、丁度これらの中間に位置する機種で、その塗料はシケラックニスという天然性のものと思われます。この塗料はカイガラムシが分泌する樹脂が原料です。その後、楽器の塗装は石油系のウレタンニスに取って代わりますが、表面板の塗装に細かい亀甲状のヒビ割れがあるのならシケラックの可能性が高いです。シケラックは硬くて、弾力が無いので、楽器の表面板の塗装に使うと、音の立ち上がりのよい乾いた音がします。お手許の楽器もコロコロと可愛い音がするはずです。ウレタンニスは塗膜に弾力があるのでヌケの悪い音になりますが、ヒビ割れの心配が無いので、いつまでも見た目にキレイなので最近はほとんどコレです。
もし、オークションに出るとすれば、5万円スタートで、7~8万円決着。楽器店の店頭では、「1967年製手工マンドリン 石川東一郎オールド 自筆サイン入り シケラック塗装」として10万くらいの売価となる可能性があります。(現物を見ていないので、状態がはっきり判りません。あくまで予想です。)
身近なところで引き取り手を捜すのなら、各地にマンドリン連盟(協会)や、プレクトラム連盟があるので、その関連ホームページ等に連絡すれば、買い手があると思います。
その場合は、オークションではないので、2~3万円になる可能性もあります。いずれにせよ「石川東一郎」は、著名ブランドなので、大切に扱われることをお願いしたく思います。
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